◆◇◆ 薬品5 ◆◇◆

ーーーーーーーーーー静脈に注射

 

まず、吐き戻さないためのいろいろな対策がある。

いちばん手っ取り早いのは、薬をアルミホイルなどに乗せて火で炙って溶かすか、熱湯で溶かして水溶液にして、注射器で静脈に注射する方法である。これなら当然吐くことはないし、腸で吸収するよりも作用が早くて強烈なので量も少なくて済む。

 

注射器に空気が入っていれば、脳などの血管に空気が詰まる空気塞栓を起こして死んでしまうこともある。また血管の中に血液以外の異物が混入されるため、全身性のショックで死ぬこともある。

 

ただし、異物混入によって血管にかなりの痛みが生じる。何度も注射を繰り返す場合は相当な痛みを伴うので、腕を冷やしながら打つなどの工夫が必要になってくる。